猫を見ていると、自分の体(毛)を舐めているのをよく見かけます。
これは、「グルーミング」と言われる猫の習性の一つで、起きている時間のうち1/3をグルーミングに使っていると言われているんですよ。
猫がグルーミングをするにはちゃんと理由があるんです。
今回は「猫が毛繕いをする理由と猫同士で毛繕いする理由」を紹介しますね。
猫が毛繕いする理由
猫が毛繕いをする理由は、「生きるために必要」だからなんです。
その理由を5つ紹介しますね(*^-^*)
身体を清潔に保つため
猫のザラザラした舌は、抜け毛や体に着いた細かな汚れを毛繕いすることでしっかりと絡めとり、毛の状態をキレイに整えて清潔に保っているんです。
猫は、本能的に毛繕いすることでキレイになる事を知っているんですね。
ほとんどの猫は習慣的に「グルーミング」をしているので、毛のツヤがよく地肌の汚れも取れるので体臭もしなくなるんですよ。
身体の臭いを消すため
猫は、食事の後にも毛繕いをするんですよ。
猫はもともと野生で狩りをしてきた動物なので、狩りや食事で汚れた手や口に残る臭いを消すために毛繕いをしています。
我が家の猫は、ドライフードよりも生魚を食べた時の方が、毛繕いをしている時間が長いように感じます。
観察していると、口の周りをしっかりと舐めた後、前足を使って顔まわり→前足→口の上→目の上→頭、耳と丹念にしていました。
体温調節をするため
毛繕いには、猫の体温調節の意味もあるようです。
猫は、人間と違い汗腺がほとんどないので汗をあまりかきません。
その為、気温が上昇する夏場はなどは舐めることで唾液を気化させ体温を下げているんです。
気温が下がる冬場は、毛繕いをすることで体毛の間に空気の層を作り出し体温を逃がさないようにしているんですよ。
リラックスするため
猫も人と同様にストレスを感じます。
毛繕いには、猫の心のバランスをとる働きがあると言われているんですよ。
例えば、フッーとうなり声をあげて猫同士がケンカをした後、いきなり毛繕いを始めているのを見たことはありませんか?
これは、不安や恐怖などの強いストレスを毛繕いをする事で発散させていると考えられているんです。
自分の体を舐めることで気分を落ち着かせることができるんですね。
生後1か月くらいの子猫は、自分で毛繕いをすることが出来ません。
なので、母猫が代わりに毛繕いをしてくれます。
母猫のザラザラした舌で毛繕いすることで、子猫はマッサージされたり気持ちよくなって眠ってしまいます。
こうした記憶は、毛繕いの気持ちよさやリラックスに繋がっているようです。
ビタミンDの補給
猫が日向ぼっこが大好きなのは、日光を浴びることで体の表面にビタミンDが合成されると考えられているからなんですよ。
毛繕いをする事で口からビタミンDを摂取しているんです。
ビタミンDは、免疫力を上げたり骨や歯の発育に必要な不可欠な栄養素なんですよ。
猫同士で毛繕いする理由
猫が自分の体を毛繕いすることを「セルフグルーミング」と言いますが、他の猫や飼い主に対して行うのは「アログルーミング」といい、とっても大事なコミュニケーション方法の一つです
これは、自分の匂いを相手につけたり交換することで、信頼関係を築くためなんですよ。
なので、親子関係や兄弟・仲の良い猫同士でしか行われません。
猫同士に限らず、飼いネコなら飼い主さんの手や顔などを舐めてくることがありますね。
飼いネコが舐めてきてくれたら、信頼して貰えてる証拠ですね!
ソファなどでくつろいでいる時に、愛猫が寄ってきて顔や手を舐めてくれるんですよ。
ザラザラした感触が少し苦手なんですが「信頼してくれているんだ♪」と思うと嬉しくなります(*^-^*)
信頼関係が築けていると思うと、ますます可愛く思えてきますね。
まとめ
毛繕いは猫にとって、精神的や身体的にもとても重要な役割があります。
猫同士や人間と信頼関係を築いていくための大切なコミュニケーション方法です。
猫が毛繕いをしている時は、そっと見守ってあげるのが良いですね。
また飼いネコであれば、ブラッシングしてあげたり撫でてあげることがいいですよ。
猫が自分でグルーミングできない、耳やあご・頭のてっぺんや首の後ろなどをなでてあげると凄く喜んでくれますよ。