2021年6月に漁師が、マッコウクジラの死骸の中にあった「竜涎香(りゅうぜんこう)」を見つけ、1億7000万円相当の金額で売却されたことが話題です。
龍涎香は、非常に珍しく古くから珍重されている希少な香料なんですよ。
海外だけでなく、日本でも見つかったこともあるそうです。
そんな希少な龍涎香はどんな匂いがするのかや、希少な理由、使われている香水など色んなことが気になりますよね。
今回は、龍涎香について詳しく紹介していきますね。
龍涎香(りゅうぜんこう)とは?
アンバーグリスって実在するのか( ˙ㅿ˙ )https://t.co/A7UVXqVO86
— Daros's ARK (@ArkDaros) June 2, 2021
龍涎香とは何なのか紹介しますね。
龍涎香
- マッコウクジラの腸内で作られる結石です。
マッコウクジラの主食である、イカやタコなどの消化できなかった餌などが腸内の分泌物で固まりできたものと考えられています。
マッコウクジラがどのように龍涎香を体内から排出しているのかは、ハッキリと分かっていないそうです。
昔は「口から出している」と考えられていましたが、現在は「肛門から排出されている」という意見が有力なようです。
匂い
龍涎香(りゅうぜんこう)の匂いがどんなのもなのか調べてみました。
実際に龍涎香の匂いを嗅いだ方の意見をまとめてみると
- お寺のお香の匂い
- 粉末のお香の匂い
- 麝香(じゃこう):ムスク(ジャコウジカの分泌物を乾燥したものです)
- 動物的かつ官能的な匂い
- 海の香り。
- 女性の体臭に近い。
- 甘い土の芳香的な匂い
- 林の中のような匂い
- ムスキー
- 排便臭
- 高貴な香り
と様々な表現がされていました。
実に統一性がないのですが、人の嗅覚はそれぞれ感じ方が違うので、表現の仕方も変わってきますよね。
共通している匂いが「お寺・抹香」なので、お線香に似た匂いかもしれないですね(*^-^*)
気になったのが「排便臭」ですが、これはマッコウクジラが排出して間もない「龍涎香」の匂いのようです。
長く漂流した龍涎香は、排便臭はせず匂いは変化しているようです。
ウィキペディアでは
生成されたばかりの龍涎香は、海の匂いや糞便臭がする。熟成するにつれて、甘い、土の香りを獲得し、一般的には、蒸気質の化学的渋みのない、消毒用アルコールの香りに例えられる
引用:Wikipedia
と表記されていました。
実際に臭いを嗅いだことのある方の感想を紹介しますね。
昔の人が、「な〜んかたまに海で拾えるこの石みたいなやつ(龍涎香)、すげ〜いい匂いするんだよな〜。抹香(粉末のお香のこと)に似た匂いする。なんだろコレ。」ってなってました そしてある時、それがクジラの腸内で稀に形成される結石であることがわかりました
— 宙芝ミヅキ (@MidukiSorashiba) December 22, 2020
あれ、ちょっと待った。私何か勘違いしている。龍涎香ハンドクリーム届いたから早速使ってみたんだけど、完全にお寺の匂い(好き)だ!え、これが龍涎香の匂いだったの?!哺乳類展で嗅いだときは全然分かんなくててただすげーいい匂いだと思ったのだ。
— yubinor (@yubinor) December 18, 2020
【龍の涎れは極上のフレグランス!?】その名も「龍涎香」(りゅうぜんこう)という香料がある。マッコウクジラの腸内に発生する結石で、古代中国の宮廷では媚薬として珍重、現在でも希少価値が高い。その匂いは動物的かつ官能的。海の香りだと言う人もいれば、女性の腋の匂いに近いと言う人も。
— フランス書院文庫編集部 (@franceshoin1985) August 8, 2012
龍涎香の名前の由来
マッコウクジラの排せつ物が何故「龍涎香」と呼ばれるのか紹介しますね。
龍涎香の名前の由来
龍涎香という呼び名は 良い香りと他の自然物には無い色と形から『龍のよだれが固まったもの』であると中国で考えられたため。
@alkali_acid たしかマッコウクジラの胆石だった気が。龍がヨダレ垂らして喜ぶ程の良い匂いがするから龍涎香という名前になったらしいですね。
— 越前二等兵 (@lt_echizen) March 12, 2016
龍涎香には別名があって「アンバーグリス」とも呼ばれているんですよ。
アンバーグリスは「灰色の琥珀」を意味する古フランス語のambre gris(アンブル・グリ)から名付けられたそうです。
龍涎香(りゅうぜんこう)の特徴
龍涎香の特徴を紹介しますね。
成分
龍涎香の成分を紹介しますね。
成分
龍涎香の成分は、大部分はステロイドの一種であるコプロスタノールとトリテルペンの一種であるアンブレインです。
※アンブレインとは:、香料に用いられる芳香性の物質です。
色
龍涎香の色を紹介しますね。
色
龍涎香の色は、マッコウクジラが食べた物や海で漂流していた期間で変化します。
色は黒・黄色・白・緑などがあり、一番良い香りがする白・黄色が最も高価です。
形
龍涎香の形を紹介しますね。
形
龍涎香の形は、長く漂流することで丸みを帯びて白色が強くなります。
発見されたものは、丸みがあるものや角がたったゴツゴツしたものまで様々です。
重さや固さ
龍涎香の重さや固さを紹介しますね。
重さ
龍涎香の重さは、水より比重が軽く海面に浮き上がります。
海面に浮きあがるにで、漂流し海岸までたどり着くんですね。
固さ
龍涎香は、針を熱して指すと粘りのある液体に変化する事から、針で刺すことが出来る固さと推測できます。
石のようには固くないようですね。
龍涎香の見分け方
龍涎香の見分け方を紹介しますね。
龍涎香の見た目は、ただの石のように見えることが多いですが、もち上げてみると、とても軽いようです。
匂いがあり熱に溶けやすい特徴があります。
簡単なチェック方法を紹介しますね。
- 水に浮かぶ。
- 匂いがする。
- 熱した金属(針やクリップ)を指すと粘り気が液体に変わる。
YouTubeに簡単なホットワイヤーのやり方が紹介されていました。
竜涎香であれば刺さった部分が溶けて強い香りがします。
日本で見つかった場所はどこ?
龍涎香は、海外だけでなく日本でも見つかっています。
今までに龍涎香が見つかった場所で記録が残っているのは、1696年和歌山県熊野日置浦の浜辺で約20kgの竜涎香が拾われたことです。
熊野日置浦は、アドベンチャーワールドがある場所です。
また、屋久島や沖縄でも見つかっています。
沖縄が琉球王国だった頃は、国を挙げて海岸に漂着した龍涎香を探し、将軍や大名へ献上していました。
Twitterで投稿している方がいらっしゃいました。
この方は、加計呂麻島で見つけられたようですね。
興奮しております!
なんと竜涎香と思われるものを浜で拾ってしまいました〜!!!
オットが琥珀かな?、と言って持って帰ったこれ、磨こうとしたら良い香りが漂ってきまして、こ、これは!となっております。
くせになる香りで何度も鼻をつけてかいでしまう。#加計呂麻島 pic.twitter.com/lwPcuswxzr— みのじ (@kameminoji) January 24, 2018
龍涎香の価格や売却・買取方法
龍涎香の価格や売却や買取方法を紹介しますね。
価格
龍涎香の日本での価格を紹介しますね。
龍涎香の価格
- 1gあたり:1,700円~2,000円
龍涎香は、とても希少価値が高く高価なものなんですね!
1㎏の龍涎香を見つけたら200万円です!
たまたま、広大な海から流れ着いた龍涎香を見つけたら人生変わりそうですね(>_<)
売却方法
龍涎香の売却方法は、鑑定士に鑑定してもらい龍涎香であることを証明してもらう必要があります。
調べてみると「bariberry」という龍涎香を鑑定してくれるサイトがありました。
フェイスブックからも無料で相談できるようですよ。
鑑定した後、本物と分かれば買取して貰えます。
買取方法
龍涎香の買取は通販から購入することができます。
販売しているサイトを紹介しますね。
「Ambergris Japan(アンバーグリス ジャパン)」
龍涎香の香りの香水や美容品
龍涎香を使った商品を紹介しますね。
香水
龍涎香を使った有名な香水は「CHANEL NO.5」(シャネルNO.5オードパルファム)です。
マリリンモンローが「ベッドでは何を着ていますか?」 と聞かれて、「シャネル N°5だけ」と答えたことが有名ですよねヾ(≧▽≦)ノ
女性なら、1度は憧れた事のある香水ではないでしょうか。
シャネルの香水よりもお手頃な値段で試すことが出来るのが、ソリッドパフュームの練り香水です。
クリームタイプで甘く濃厚で上品な香りで、お出かけの際やリラックスタイムに手の平に塗布して使えますよ(*^-^*)
ハンドクリーム
香水よりも日々の保湿に「龍涎香」の香りを楽しむなら、保湿成分のあるハンドクリームタイプがおすすめです。
ソリッドパフュームよりも香りはやさしめ。
お香
香水やハンドクリームのように直接、体につけるのではなく、香りを楽しみたいならお香がオススメですよ。
龍涎香の香りがする商品を紹介しました。
身体につけたり、お部屋のリラックスタイムに使用することが出来るので、お気に入りを見つけてみて下さいね(*^-^*)
まとめ
今回は、龍涎香について紹介しました。
ニュースを見るまでは、龍涎香の事はあまり知らなかったのですが、とっても希少価値があり実物の匂いも是非嗅いでみたいので、これをキッカケに海水浴に行った時には探してみようかと思いましたヾ(≧▽≦)ノ
なかなかお目にかかれないようですが、見つけたらラッキーですよね!
最後まで読んで下さりありがとうございました。